XPages on bluemixとIoTでBB-8を動かしてみた (1/2)

XPagesとIoTでドローンの次はBB-8をプログラムで制御

昨年の2015年11月18日、Notesコンソーシアム「パートナーソリューションセミナー」の1セッションをXPAGESDAYがハックし、「XPagesとIoTでドローンを飛ばそう」という試みを行いました。

今回は、ドローンの代わりにスターウォーズ最新作の映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)』に登場したドロイド「BB-8」をXPAGESから制御してしまおうという試みです。

なお、ドローン(AR-Drone)の時のシステム構成図がこちらのようになっていました。xpages-iot-drone-diagram

スライドはこちら。

ドローンの時と異なる点

ドローンの時はドローン自身が持つ専用WiFiに接続してIoTを経由してコントロールするというものでしたが、今回のBB-8ではWiFiの代わりにBluetoothを利用する点が大きく異なります。

まずはBB-8を入手

実は自分はBB-8は海外のとある方からの頂きもので偶然入手しました。 通常の遊び方は専用のスマートフォンアプリをインストールしラジコン(古い?)のようにBB-8をコントロールして遊びます。

Amazonで調べるとBB-8のオプションアイテムとしてフォースバンドなるものが2016年9月30日に発売されるようです。 これを見て真っ先に「これってIoTのセンサーデバイスとして流用できるのかな?」と考えた自分はちょっと病んでいるなと思っています。

※日本で買うと結構お高いみたいなのですが、英国のAmazonで買うと半値ぐらいなんですよね。送料込みでも十分元が取れるので興味ある方は海外のAmazonも見てみてください。

bb-8-amazon

Amazonはこちら

 

BB-8の前身はSphero?

さて、なぜBB-8がプログラムにより制御できるかと言いますと、実はSphero Japanが販売しているロボティクスボール「Sphero」というプロダクトが元となっています。

sphero

上の写真のような丸いボールのおもちゃでやはりスマートフォンから制御出来たりするようです。 そしてこの時から開発元が色々とSDKを提供しておりプログラム制御が可能な製品であったようです。 Spheroに頭の部分をつけたのがBB-8と考えるとしっくりきますが、どうやら中の構造は全く同じというわけではないようです。 そのせいか、BB-8が制御可能なSDKは発売後しばらく世に出てきていませんでした。

 

さて、前置きが長くなりましたが、BB-8をXPAGESとIoTを使い制御する解説を行ってまいります。

前提

  • Windows OSにnode.jsをインストール済みであること
  • Bluemixのアカウント作成済みであること
  • CFコマンドラインインターフェースをインストール済みであること
  • Bluemixコマンドラインインターフェースをインストール済みであること
  • IBM Domino DesignerにBluemixツールをインストール済みであること(設定はこちら
  • BB-8
  • Bluetooth 4.0 USB アダプター

 

システム概略

bb-8-system-overview

今回のbb-8の場合はドローン制御よりシンプルな構成です。

 

(1)WindowsでBLEを制御するために

自分の環境ではVAIOに内蔵のBluetoothデバイスをBLE接続のために利用出来なかったためBluetooth 4.0 USB アダプターを別途購入し、そのアダプターに対してZadig と呼ばれるツールでWinUSB driverの設定をするという手順が必要になりました。

こちらが購入したBluetooth 4.0 USB アダプター

IMG_5630

Bluetooth 4.0 USB アダプターがそろえば、あとはこちらの動画の手順に従い作業を進めてください。

https://github.com/sandeepmistry/noble

※これがMacだとこの面倒な手順が必要ないんですよね。Visual Studio、Pythonをインストールしての作業とかなり面倒なのでさすがに次期開発マシンはMacにしようかと心が揺らいでしまいます。

 

(2)BluetoothのUUIDを取得

上記の設定が整えば、node.jsのパッケージ管理ツールである npmを使い、「cylon-ble」というパッケージをグローバルインストールします。

npm i -g cylon-ble

次に「cylon-sphero-ble」をインストールします。

npm i cylon-sphero-ble

以上の手順でようやくBB-8のBluetooth UUIDを参照するための「cylon-ble-scan」コマンド が使えるようになります。

以下はWindows コマンドプロンプトの実行例ですが、以下からBB-で始まるNameを探しその下の行のUUIDを割り出します。

bb8-bluemix>cylon-ble-scan
noble warning: unknown handle 70 disconnected!
Starting scan.
Peripheral discovered!
Name: BB-B4XX
UUID: cXXX89XXXXXX
rssi: -39
Peripheral discovered!
Name: ed3XXX-bt
UUID: cXXXa2934XXX
rssi: -71

 

パート2へ続く

長くなったので、ブログを複数回に分けることにしました。

XPAGESは今のところ全く触れられていませんがパート2で出てきますのでもう少しお付き合いください。

続きは「XPages on bluemixとIoTでBB-8を動かしてみた パート2」へ